オリジナル・ウクレレ作りに挑戦しよう!【4. 箱組とネックのジョイント】
前回はトップ、バックボードそれぞれについて力木の配置をお届けしました。
今回はボディのパーツを接着して箱組みをします。
もくじ
箱組とネックのジョイント
始めはバックボードから接着します。
サイド枠の切り口の細い所に強力接着剤を塗ります。
バックボードをあわせて、板をあてがいクランプで締め込みます。
24時間で接着剤の強度が出てきます。
その後クランプを外してはみ出したところをノコギリでカットします。
カーブが多いのでサイド面と平らになるよう、切り出しナイフでていねいに削り取ります。
削った後を粗目のサンドペーパー(100番)でこすり、さらになめらかに形を整えます。
これと同じ手順でトップボードも接着します。
だんだんとウクレレらしくなってきました。
続いて、ボディとネックのつなぎ部分(ジョイント)の加工をします。
ネックの長さを決めるので、原寸図面にあわせてカットするところに線を引きます。
ネック自体を作業台に固定して、ノコギリで垂直にカットします。
フリーハンドでノコギリを使うときは一度に切らずに、段階を追って良くラインを確認しながら切り進みます。
ノコギリのあとを滑らかにするように、サンドペーパー(100番)で平らにしておきます。
ネックのジョイント面にボディと同じアール面を付けます。
木工ヤスリ(半丸)や彫刻刀をつかい、削り込んでゆきます。
注意点は、トップボード面とネックの上面が一直線になること、つなぎ目に隙間ができないようにすること、ねじれてしまわないように時間をかけて加工します。
ギターやウクレレではとても大切なところですので神経を使います。
合わせては削りをくりかえして調整します。
次回はいよいよウクレレの姿が見えてきますよ。
ペグやフレットなどのパーツをご紹介します。
ご期待ください。
ライタープロフィール
アマチュア楽器製作家
クマパパ
中古エレキギターの改造やリペアーから始まり、現在はアコースティックギターやウクレレのオリジナルに没頭している。
夫婦でボサノバを歌っている。
職業は、工房Wood Wham Teckを立ち上げ、主に木製のケースや修理と、流通関連の企業内で輸送や輸出梱包の作業もしている。